DTM入門〜DTMとは

1 7月

DTMとはDeskTop Music(デスクトップ・ミュージック)の略です。必要な機材とパソコンを揃えれば誰でも気軽に作曲や演奏を楽しむことができます。DTMの機材にはたくさん種類があるので、入門者の方は最初に何を導入するべきか悩んでしまうと思います。

DTMを始めるために最低限必要なものは、パソコンとシーケンスソフトと音源です。プロのようにオーディオファイルをたくさん使った本格的な作曲を楽しみたい方以外は、ハイスペックのパソコンを用意する必要はありません。シーケンスソフトとは、演奏情報を入力して再生することのできる音楽ソフトです。様々な楽器の演奏情報をシーケンスソフトに入力することで、ソロ演奏だけでなく、バンド演奏や壮大なオーケストラ曲まで作ることが可能です。音源はシーケンスソフトで音を出すために必要です。音源を購入しなくても、市販されているシーケンスソフトにソフトウェア音源が付属していることもあります。ソフトウェア音源が付属していない場合は、音源を購入する必要がありますが、入門者や初心者の方は最初から無理に高価な音源を購入する必要はありません。スキルアップして今の音源に物足りなくなってきたらワンランク上の音源を購入すると良いでしょう。

DTMで完成度の高い曲を作るには音楽の知識がある程度必要になりますが、音楽ソフトの中にはメロディーとコードを入力するだけで完成度の高いアレンジを行ってくれる製品もあります。音楽の知識がなくて初めて作曲に挑戦する方の場合は、まずはこうした作曲支援ソフトの力を借りながら、自分だけの音楽を作る楽しさを味わってみるのも良い方法です。

 

DTMは数十年前から存在していましたが、当初はコンピューターのメモリーやハードディスクの容量の限界から、シンセサイザーを自動演奏したりするMIDIと呼ばれる規格を動かす程度のプログラムを記録するくらいでしたが、パソコンの進化にともないギターやドラム、ボーカルといった情報量の多いオーディオ信号を膨大に録音して編集ができるようになり、現在はプロのミュージシャンが使うスタジオのほとんどでコンピューターソフトを中心としたシステムが構築されています。ある程度お金をかければプロと近い環境を個人でも作ることができるようになりまたが、そこまでやらなくてもリーズナブルな値段で音楽制作ソフトはたくさん販売されており、ネットではかなり本格的なフリーソフトをダウンロードすることもできます。初心者は入門するために最初はこういったものを選べばよいと思います。

これらソフトにはあらかじめたくさんの楽器音の素材が収録されていて、適当に選んだものをソフトにアップロードするだけで簡単にアンサンブルが完成します。音程もソフトの方でキーを統一することができるので、びっくりするような完成度の高い音楽をマウス操作一つで組み立てることができます。少し慣れると自分でも様々な加工を施すことができるようになるので、すぐにオリジナルの楽曲を作ることができるようになるのです。

音楽における作曲の初心者は、演奏出来る楽器が限定されている事もあり、曲として完成させる事が難しくて断念する場合が少なくありません。
しかし、DTMで作曲を行えば、楽器の演奏はコンピュータが肩代わりするので、作曲作業に専念する環境が実現します。
作曲の初心者で、DTMの入門を考える場合は、市販のコンピュータ一台と音楽再生環境、コンパクトな入力用鍵盤が一つあれば始められます。
DTMには音楽再生が必要ですが、大抵のコンピュータには音声出力端子が備わるので、出力端子に接続出来るスピーカがあれば十分です。
また、DTMでは周辺機器が使えるので、本格的なプロ用の鍵盤だけではなく、入門者向けの安価な鍵盤も使用可能です。
コンピュータと音楽再生、入力環境が整った後は、作曲の中心となるソフトを決める段階になります。
DTM用のソフトは、市販の物を含めれば数が多く、国内外で登場している高機能なソフトから選択出来ます。
ただ、市販のソフトは入門者には高価な物があるので、初心者向けの低価格版を選ぶ事がポイントです。
市販ソフトの多くは、機能や期限が制限された体験版が用意されている事もあり、使い心地を試してから購入出来る点が優れています。
完全に音楽の初心者で、入門の入り口に触れてみたい場合は、無料のソフトとコンピュータ用のキーボードで作曲が出来ます。
DTMの世界は、生楽器や電子楽器、合成音声を等しく取り扱い、音楽初心者や作曲入門者に対して寛容なので、誰でも気軽に本格的な音楽が始められます。


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